亀井丸さん風邪ひきさん。

花冷え、梅雨寒、三寒四温。
季節の変わり目に、急に冷え込むことがある、美しい日本の四季。
そんな、梅雨明け間近の頃、最低気温が順調にあがっていった矢先、がくんと急に冷え込んだ日がありました。その頃から、亀井丸さんが
「キュン!」と(初恋のような)鼻笛を鳴らすようになりました。




最初は、部屋の隅っこに潜り込んで、やれ、寝ましょうかという時だから、ホコリでも鼻にはいったかな?という感じですが、どうも様子が違う。「キュン」なんて、いわないもんね。鼻息は。
しまいには。
「ぐひぐひ・・・ひっきゅんきゅん・・・ぐひぐひふは!」とやり出す始末。
おーまいがー!!!
これは完璧おかしい!
風邪ひかしちまいましたー!!!
そういえば、最低温度をキープするひよこ電球のサーモスタット設定を21度にしたまんま。冬場の設定から徐々に夏の温度に変えていくのをおこたっていた!(ちなみに夏は25度にしております)
急激な冷え込みに対処しきれなかった!ああ、監督不行届きです!

先日は、脱走事件をやらかし、一難去った亀井丸さん、今度という今度はホントの危機!
危うし亀井丸!
カゼはカメの命取り!!!
病院へ直行だあ!1分の差が命取りになるらしいということを、ネットでたくさん読みました。ああ、亀井丸さん、あなたの名前は大大大吉!どうぞ、その強い生命力で今回ものりきってね!
再び、無責任なことを願いながら病院の受付です。
「お名前は?」
ほらきた。これがいやなのじゃ。へんてこりんなんだから、聞かないでほしい。漁船みたいっていうなよ。
「亀井丸です。」
「(笑)かめい・・・」わらうなあ!
「漢字で。」強い姿勢を示すと、書かされた。
よっしゃー!第一関門突破じゃあ!(本文とは関係ありません)


かくして診察室。母は切に語る!
「キューって言うんです!鼻がつばっているみたいな!笛がなるんです!口内がべたついてるみたいです」
と、いうわりには、パッと見、どこも悪く無さそうには、見える・・・・。
はなみずをたらしているわけでもない。先生は亀井丸さんを
にして呼吸の様子を診られた。
「ぐひぐひっうっぷっぷーーーきゅひ!」
「ふむふむ。ぐひぐひいってますねえ」
ね!でしょでしょでしょーーー!

肺炎の危険性のお話をしてくださいましたが、亀井丸はそこまで重篤ではないらしい。
「お湯につけて代謝をあげたりするんですが、この子はそれほどしなくても、大丈夫です」
たぶん、「ほんとにどっか、ぐあいわるいの?」って、ぐらいなのかも知れない。
一見して「具合悪」ていう症状がでてからじゃあ、病院にいっても手後れになるはず。カメにとってそれだけカゼは危険らしいのだ。
「いつもと、ちがうんです」
この母のカンで亀井丸さん、
早期発見早期治療

そしてはじめてのチュウシャ!抗生物質です。お手手をおさえられて、肩のぷにぷにやわらかいところに「ちっくん!」足をばたつかせて痛がる亀井丸さん。
おお!かわいそうに!非常に痛そうだ!!!!



いたい いたい いたい!
じたばた じたばた!



「こじらせないようにね、温かくして」というお言葉をいただき、診察終了。
次は1週間後です。カメさんは代謝が低いのでそんなペースだとおっしゃいました。
そうなんだ。のんびりかめさんなのね。
でもほんとに、重篤でなくてよかったです。


お薬が劇的に効いたのか、次第にキュンキュンしなくなりました。しかし、相当病院がショックだったのか、しばらく、隠れ家に立てこもる日がつづきました。
そして、1週間後。再び病院へ。
快方に向っている亀井丸さん。しかし、表情は硬い(無表情なのは生まれつき)。「この子、何されるか、わかってますよ」となんだかうれしそうな先生。亀井丸の予測通り、注射。しかし、甲羅にたてこもるわけでもなく、お利口さんに治療を受けるよいこです。(?)



そのまた1週間後。完全に病院嫌いになった亀井丸さんは、診察台で爪先立ち!こんな所に居たくない!!!無言の無表情の精一杯の抗議でしょう。うんこ爆弾も投下!!!(朝だしね。ごめんなさいね)
ちなみに、カメはカゼをひくと、四肢に力がはいらなくなって立てなくなるらしいです。仁王立ちをかましている亀井丸さんに先生も満足げ。三度、注射をされた亀井丸さん。これで今回はおしまいです。
なごやかな診察室で看護婦さんがにっこりと、たずねられました。
「名前はなんていうんですか?かわいい!」頭をさすさすしてくださいました。
「なかなか、かわいいって、いってもらえないんですよ、うれしいですう」とかいうそばで
亀井丸っていう、立派な名前がついてるんですよ」と先生がにやり
あんたが言うなあ!ほっっっっっちょいてくれーーーー!ええ名前じゃろうがあ!笑うなあ!

亀井丸さん2002年7月中旬近影。風邪ひきもなんのその。食欲旺盛、元気もりもり。

うんこもりもり。
その後無事夏を迎え、元気爆発亀井丸さんは、日々成長をつづけられ、今日にいたります。
今回は大事に至らず、完治する事ができましたが、みなさん、おかしいと思ったらすぐに病院にいきましょう!「病気でしょうか?どうしましょうか?」と悩むより、それがいちばん回復への早道です。元気な時から、診ていただけるお医者さんをさがしておくのは、ほんとに大事なことだとおもいました。病気はある日突然、やってきます。人事ではありませんよ!

ちなみに、亀井丸さんは女の子らしいです。ほんとかな?


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